■ぶっ壊れそうなSpecialized
私程度の頻度ではビンディングシューズは半永久的に使える、となぜか考えており、これまで全くビンディングシューズを替えようなどと思うことはありませんでした。実際ロードバイクに乗り始めて5年ほど経過していますが(放置していた時期含む)、まだ一足目であることを考えるとあながち間違っていなかったかもしれません。
しかし、ここ2年ほどで馴染みの荒川を離れ、急激に輪行するようになった結果、ビンディングシューズ(Specialized製)がものすごい勢いでボロくなるではありませんか。あっという間にヒールの貧相なゴム部分が消え失せ、シューグーで補強したものの、今度はアッパー部分がほぐれ始めるという、使用限界な状況になり、この考えを改めました。
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ヒールはホワイト系の色だったが今や黒に |
■3穴式か4穴式か
ということで現在ギリギリ運用しているSpecializedの3穴式のシューズに何一つ不満はなく、むしろ次もこれがイイと思っているくらいなのですが、Specializedは現在は販売を絞っている模様で通常の小売店ではお目にかかりません。であるならわざわざスペシャ店まで行って定価で買うほどの情熱はないのでSpecialized継続を諦め、別のものにしようと思いました。
ポイントとしては、私はスピードプレイ振興会に入りたい(あるなら)ほどスピードプレイを愛しているので今回の買い替えポイントはスピードプレイ専用にするか(4穴)、3穴継続にするかが最大の焦点となりました。
通常の3点留めだとクリートから直でソールに取り付けることはできず、3穴から4穴へ変換するアダプタを介して4点のクリートを取り付けるため、これでもかってくらい(7本)ネジを使用します。まあどうってこたないのですが、アダプタの位置を前提にクリートの位置が決まるのでアダプタを適当につけすぎるとクリートの可動幅で対応できないなんてこともあり...とまあ位置決めする必要のあるパーツが2種類あるってことなので、1種類で済むならば(クリートのみ)、それに越したことはないのです。動力的にもスマートです。
■スピードプレイ専用シューズは??
で探したもののスピードプレイ専用シューズですが、ソールの形状が3穴と違い、フラット面が必要なので新たに金型を作る必要があるのかないのか製造メーカーの事情はわかりませんが、一言で言うとたけえ。
で外通で探しまくっていると、あった私にも買えるスピードプレイ専用シューズ。その名もDMT Libra Carbon Speedplay Road Shoes!
ベルクロ仕様ではあるけれど、3点で留められるのでホールド性に問題なしとの判断で、速攻でスペシャのサイズを確認し、勢い勇んでポチること10日程度で到着。
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すっごい楽しみにしてたDMT君。ソールが平らになっており4点留めでスピードプレイ用であることがわかる |
■履いてみる
すると、まさかのちっちぇえ。小せえと思いながら気が遠くなる体験をしたことが細かすぎて文章で伝えにくいのですが、気を取り直して履き直してみてもやっぱり小さい。が、まだ受け入れられていないので超ポジティブに考えだし、なんとか履けるのでそのうち伸びると思うようにするものの、この世にサイズ間違った大会があるならもしかすると受け入れてもらえるレベル。
速攻でエゲレス(CRC)に交換を申し出る段取りを取ろうとWEBを確認するともうすでにサイズなし。返品するか悩むこと数分。額の割に面倒くさいとの結論に達し某オークションに半値で出品。しかし商品の特徴としてサイズが合う人のみであり、しかもスピードプレイ専用なのでユーザーが自ずと限定されまくりで案の定引き合いも寂しく、イイ勉強になったと涙ながらに心に刻み買い値以下で落札されました。
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デザインも品がある |
■定価ってなんや
私は定価より安くシューズを買い、サイズ小さかった問題から泣く泣く新品状態でオークションに出品したわけですが、これを落札した方は私よりさらにおトクな額で新品を入手。コスト面だけでなくエゲレスからの手配など時間もかかっているので手間分が上乗せされ私からすると完全にラッキーと思うのですが、そんな事情は全く関係がない落札者の方はどのように感じるのでしょうか。気になります。オークションは引き合い数に応じて価値が決まるので、妥当性を図るにはもってこいで、今回は物の価値について考えさせられる一件でした。さらばDMT!!