2018年7月7日土曜日

IRC FORMULA PRO でチューブレス化するのに地獄を見た件と乗り心地の感想

■チューブレスタイヤに変更
これまでのクリンチャーからようやくチューブレスに変更してみました。
導入のハードルが高そうなので興味はあったものの敬遠していましたが、チューブがなくなるのってステキだなと思い、運用してみることに。

■IRC ASPITE PRO → IRC FORMULA PRO
同じIRCでチューブレスに。ASPITEが気に入っていたので同じIRCならば質感とか似ているのかな~と。ASPITEが26Cと微妙に太かったところが気に入っていたのですが、FORMULA PROは25Cでのラインナップ。

一番太いのは28Cです
ディレクション=進行方向です
■導入への準備たち
使用ホイールはPR1400 DICUT OXIC。チューブレスレディ仕様なのでシーラントが推奨されています。そのためCAFELATEXというシーラントを準備。
通常のシーラントと異なり、イラストにあるようにタイヤ内全体にシーラントが充満するようです。
チューブレス用のバルブはホイールに付属していたので、別途準備したものといえばシーラント&シーラントのリムーバーとタイヤのみでした。ビードがものによってあがらないと各方面で話題なので、予算の割ける人はチャンバーつきのポンプを準備しておくといいと思います。

■導入へ向けてあるとよかったもの
事後ですが、あるとよかったものは、3点です。
・IRCのフィッティングローション
・リムテープ
・チャンバーポンプ

■セッティング
いざセッティング。チューブレスレディは専用バルブを使用することとチューブがないこと以外はクリンチャーと同じ。リムをきれいにしリムテープをはりバルブを挿入したらタイヤをはめるだけ。
チューブレスレディはリムテープを貼ってバルブをはめるだけ
前輪は、バルブコアからシーラント30mlを注入したあとビードをあげましたが何事もなく完了。最大気圧(8気圧)までポンピングし拍子抜けするほどにあっさり完了しました。
後輪はというと、シーラント注入後フロアポンプで空気をいれますがぜんぜん入りません。シーラントが噴きだしそこら中にシーラントをぶちまけるかたちでビードがあがらない洗礼を受けました。
詳細の原因がなんなのか特定できていないのでなにに問題があるのかわかりません。
とりあえずはぶちまけたシーラントを除去せねばならずドロドロのタイヤとホイールを掃除します。この時点ではリムーバーを入手しておらず、ダマになったシーラントを除去するのがたいへんです。即発注しました。
まずは、そもそもシーラントなしの状態で空気が入るのかチャレンジします。が、入りません。気合が足らないのかと活をいれ高速でポンピングしますがやはり入りません。中性洗剤を薄めリムにぬりたくってスベリをよくしてみますがそれでも入りません
こうなったら友人所持のチャンバーポンプしかありません。泣きの連絡を快く受けてくれ直行します。チャンバーにより空気が抜けるより早く充填されますがビードがあがりません。この辺で意味がわからなくなってきます。ダマがまだとれていなくてどこかでひっかかっているのか、それともリムテープのスベリが悪いのか、穴が開いているのか、タイヤのクセの問題なのか要因がありすぎてわかりまてん。頭を冷やし後日リトライすることに。

■ 仕切りなおして再チャレンジ
翌日リムーバーが到着したので一因と思われるダマをすべて除去します。苦肉の策でIRCのフィッティングローションを入手します。成分に石鹸水と書かれており、わざわざ買うことに抵抗がありますが、なにせこれからつけるタイヤの販売メーカー調合の特製石鹸水なので私の配合とは違いきっとつるっつるにすべるに違いありません。
タイヤとホイールをきれいにしたところでようやく振り出しに。リムテープに穴は開いてなさそうで、バルブにも問題はなさそう。タイヤとリムにもダマなど邪魔になりそうなものはありません。だいぶ状況がスッキリしました。
サードバーティのバルブのせいにしてみたりする図
なにもない状態でとりあえずポンピングしてみます。当然入りませんが、ビードはどうもバルブ対向数10センチくらいが上がっていないことがわかりました。
なのでスベリをよくすることと、チャンバーで一撃であげることが良さそうです。
フィッティングローションをぶっかけ再びチャンバーを貸してもらいMAX気圧を2発ブチ込みようやくビードを上げることができました。死闘と呼ぶにふさわしく大変でしたホント・・・。
ビードがあがったこと、それがもはやゴール
謎と思われたフィッティングローションですが、私が薄めた石鹸水とは違う濃度でよくスベリそうでした。よかったのかも。

■走った感想
 手の皮がなくなるほど苦労したビード上げでしたが、その甲斐もあって評判どおり一枚薄皮がなくなったような乗り心地になりました。
中間のチューブがないということでよりスムーズな構造になったことがいいかも
 ぶっちゃけASPITEがかなり良かったので、微差ではありますが、衝撃吸収性がマイルドになった印象です。5気圧くらいで走っていますがかなりよい。

2018年7月1日日曜日

大弛峠を制覇しに行った件

■いつか行ってみたかった大弛峠
というものの、こうした観光ヒルクライムはなかなか行く機会がなく、のびのびになること半年でしたが、梅雨でなかなか乗れなかったこともあり例年より早い梅雨あけとともに行ってみることに。

■ドーンと高い大弛峠
大弛峠の概要ですが、自転車的な触れ込みとしては、車道で行ける最高峰の山であり、その標高は2360m(獲得標高約2000m)です。東京近辺の著名なヒルクライムスポットとしてはヤビツ峠約760m(獲得標高約660m)、白石峠約750m(獲得標高約530m)、都民の森約1000m(獲得標高950m)、柳沢峠約1470m(奥多摩側からの獲得標高約1050m)などがありますが、大弛峠は群を抜いて高くなかなかお目にかかれないビッグな山であることがわかります。この中では都民の森が約20kmかけて登るのですが、大弛峠は30kmにわたるヒルクラになります。

■新宿〜塩山まで1.5時間
かの有名な特急あずさに乗り1.5時間かけて山梨・塩山駅到着。いつもは早い時間の待ち合わせが苦手な我々ですが、今回は奇跡的に予定通り9:30到着。それだけ大物ということでしょうか。しかしあまりの晴れっぷりに微妙に腰が上がりません。ウダウダ準備などを進め30分は消費wいよいよスタートします。
どうでもいいですが、塩山と聞いてピンとこなかったものの降り立ってみると、かつて仕事の炎上案件で突然ぶち込まれ缶詰にされたおぞましい記憶が蘇ります。そうかあれは塩山だった。

■今回のプランとその準備たち
プランは大弛峠を超えて周回し135km/獲得2800m程度を予定。峠だけでも長い道のりなので、山場を超えるまで補給ポイントは無い前提で今回は補給食をいつもより多めに持つことに。カロリーで700kcalくらいを所持しました。
基本セットとして、いつも通り水1.5LとBCAA2回分。カロリーメイト2本。今回はコレに加えて、ポカリを背中に差しときました。あとバウムクーヘン(500kcalくらい)を追加投入。加えてなぜか腹が減ったのでスタート直前に買い食いし満腹状態(700kcal追加)で完璧なカーボローディングを終えていますw
ちなみに、事前の朝食はパン2個+プロテイン+サラダで多分500〜600kcalくらい。
準備万端すぎる。
塩山は駅前にコンビニがないので果たしてあるのか不安になりますね。道中にいくつかはあるので大丈夫なのですが。飲み物もぶどう畑が切れるところくらいまであります(ですが状況は水モノなので事前に準備しておくのがオススメ)。

■ヒルクラ開始〜中盤まで
スタート開始からじわりじわりと登り基調です。このあと山道に入るまでズッと登り基調です。山道に入ってからも登り基調なので漕ぎ出してからずっと登りです。
写真とともひとこと言います。
塩山駅からスタート
峠に入る直前
しばらくブドウ畑が続きます。マスカット?? 獲得標高150mと表示されてますね。
林道っぽくなってきました
ちら映りしているガーミンの獲得標高が750mなので標高は1150m程度です
晴れたり曇ったり

休憩ポイント。今回はそのままパス。


■中盤〜大量のアブ&ブヨ
ここまで斜度は最大でも10%前後でキツいはキツいですが、概ね緩やか?基調です。しかしひたすら登り続けていることで足が朽ちてきました!なのでこの辺でBCAAと、腹が減ってきたのでカロリーメイトを投入したいのですが、アブ&ブヨが大量に発生しており、集団で追尾してきます。隙を見て吸ったるぞと様子を伺って周辺をブンブンしておりこの上なくうっとおしい。BCAAを取り出そうと止まると囲まれるので停車できません。
しかたなく走りますが、全く追尾が切れずBCAAだけは疲れ切る前に飲んでおきたいため何発か覚悟で停止。群がる中体を動かしながらツール缶から冷静にBCAAを取り出します。口に入れている余裕はなくリスタート。しかし手にさえ取ってしまえばこっちのものフフフ。振り払いながら誤ってポカリなどをブチまけつつBCAAを飲みます。
ツレも同じく追尾されています。どうも尻を狙っているようで止まるたびに互いに声をかけますが振り切れません。わからないうちに吸われるなら仕方ありませんが、わかっていて吸われるのをみすみす許せず、手をブンブンしながら振り切ろうとスピードアップする謎の修行区間。停車している車を見るとタイヤにビッシリとアブが止まっておりゾッとしました。結局、終盤まで追尾されることになりかなり消耗・・・。
帰宅後、3箇所やられていることに気づく。
都民の森を超える獲得標高ですが、まだ中腹w
雰囲気は最高ですがアブ&ブヨに追尾されている
引き続き追尾を受ける
周辺の頂が低く見えます


この辺りで追尾終わり。長かった。しかしゼロではありません。 
■終盤〜山頂
停車している車がけっこういます。山頂は大盛況です。それにしても長かった。
登頂直前
山頂広場

ココを記念にしました
■山頂〜下山
今回のルートは登頂後逆側に降りるプランでしたが、思った以上にガレています。


逆に抜けるのは諦めた
山小屋的なところで昼食
登山客とサイクリストで不思議な雰囲気


琴川ダム(乙女湖)
ガンガンくだって終了

■まとめ
ガレ道を突破できず、想定プランの半分である75km/獲得標高2000mのコースでしたが、達成感疲労感十分で走りごたえがありました。今回、晴れすぎて逆に体調が不安になるという状況でしたので気温的には6月上旬がベストかも。今回はアブ&ブヨに思い出をかっさらわれてしまったので時期は見定めたほうがいいかもしれません。
深い山に囲まれているので景色が開けるようなポイントはあまりなかったのですが、上に行くにつれ針葉樹とか、いつもとは違う植物が生えていたりと発見があります。
あ〜楽しかった!!