2018年6月17日日曜日

IRC ASPITE PROの感想

■26Cというギリギリの太さ
が魅力だと思います。
23Cに比べだいぶ太くなったと実感できます。なので23Cよりも路面に神経質になることはなくなりました。とはいっても26Cでも23Cで注意していたようなグレーチングやらギャップは同じように注意しなければなりませんので多少楽になったのかなという程度です。が、メンタル的にだいぶ楽になったのは確かです。
26Cだと、キャリパーブレーキのキャパシティギリギリなので空気を抜いてから取り付ける必要があります。輪行だとこれがなかなか厄介で、空気圧は減らしたくないので力ずくではめています。不思議なものでムリヤリ嵌ります。

■安心できるグリップ
前回がパナレーサーのRACE Dという耐久性が特徴のタイヤでしたのでそこからの比較ですが、パナレーサーにくらべモッチリとしたグリップ感があります。かつてミシュランのPRO3のモチモチさに感動したものですが、PRO3のように粘りつくようなモッチリではなく、適度なモチモチ感です。私はグリップの限界を試すような走りはできませんが安心感のあるモチモチ感です。パナレーサーは形状が尖っていてどちらかというと硬いのでこれとは対極な位置づけです。

■累計4000kmの寿命
PRO3は早い段階でモチモチが持続しなくなり、なんとなく減りも早い印象でしたが、ASPITE PROは時間が経過しても質感が変わりにくい印象です。磨耗具合は、60kg程度のの体重の私が、ローラーと実走半々くらいの割合で4000kmと使えているので耐久性は申し分ないのではないでしょうか。以下写真ではインジケータがうっすら残っていて粘ればもう1000kmくらいはいけるかも。
画面中央あたりの黒の穴がインジケータです。少し薄くなっています。

こちらは前輪
もうちょいいけたかも

■意外とはめやすい
以下のホイールでは、手ではめられました(キシリウムエリート、PR1400 OXIC DICUT)。

■サイドカットに強い
なぜか後輪にサイドカット跡が2箇所ありました。不安にはなりますがパンクにつながってはいません。

■まとめ
ほかにも良いタイヤはあると思いますが、私はASPITEにめぐり合ってよかったと思います。主な用途は100km未満の平地ライドとローラーが最も多く、次いでヒルクラ/ダウンヒルといった感じ。全体的に不満がなく、安心感のある太さとグリップ性、寿命も長いので不満が生まれようもありません。おススメです。

2018年6月1日金曜日

自転車をやめるとき

■意外と面倒くさいライド準備
準備に時間のかかるものって趣味だけでなく日常のあらゆることで面倒くさくないですか?旅行なんかはたまに行くから準備も楽しめるってものですが、これが頻繁だと多分めんどくさいと思います。
自転車ではロングライドなどは装備が多くなり出撃までに時間がかかることがあります。これは、道具がないところまで走り、ある程度気候変化に耐えられる服装で、かつ身軽に、加えて車体トラブルにも対応できる準備を整える必要があり細かい準備物が増えるからです。そして自転車に費やす時間を把握している必要があります。
これだけでもプロセスが長く面倒に感じますが、手馴れてくるとルーティン化するので事前にある程度準備をしておくことで面倒さを薄めることができます。

■やめるは突然やってくる
しかしそこまでやっていても、ルーティンが壊れたときにプツッと途切れてしまうことで急速に趣味が終了したりする可能性があります。
自転車の場合でいうと、冬に寒くて乗らなかったら春になってもモチベーションがあがらずそのままフェードアウトとか、引越して自転車の上げ下げが以前より面倒になったとか、さらには怪我や出産はもちろんのこと家庭の事情や仕事などで時間制限が厳しくなったりと阻まれる要因は語り尽くせないほど。こうした事情を言い訳にするならば要因が多すぎてやめないほうがおかしいでしょう。
自身が原因でなくやむなくやめる場合を除き、やはりやめる時の要因として大きいのは、興味がうせた時と面倒くさくなった時が2大要因だと思います。
ちなみに私はポジションが出ておらず体もできてなくアチコチ痛いなどで、寒さとともに乗らなくなりました。辛さや痛さをガマンして鍛えたり調整することが面倒になり、モチベーションを保ったまま冬を越せず、その後、2〜3年放置なにもなければやめていたでしょう。
冬のサイクリングロードで一目瞭然なように冬にヤル気が起こりにくいと思われる自転車はただでさえ気温とともに興味が失せる危険性があり、コレに加え忙しいだの準備がめんどくせえだのコースにマンネリしただのと重なるので注意しとく必要があります。

■計り知れないメリット
私の場合、以下のように感じています。多くは自転車のみに生まれるメリットでないもののだいぶいい効果が発揮されていると思います。

①運動効果による体調改善&身体能力向上。 
自転車が長く続けやすい運動というふれこみはマジなので運動不足の人が取り組む運動としてほんとオススメ。ダイエット効果や循環系の数値が驚くほど改善して楽しい。
②頭がスッキリする。
 自転車というか運動全般ですが、一心不乱に走ることで余計なことを考えなくなりストレスが解消されます。寝ぼけた頭に血が通い、回路がスッキリする感じが得られます。
③時間の使い方がうまくなるかも。 
100km4時間以内に帰って来れば家庭円満とかの結果を得るためタイムマネジメント力がつくかもしれません。100km4時間で収められない場合、事前に超過分を予測し前倒して行動することで早起きも辞さなくなります。
④乗って楽しい。イジって楽しい。見て楽しい。
 機材スポーツの良さだと思いますがお気に入りの自転車を置いとくだけで3つも楽しみが生まれます。

となり、とくにフィジカル面やメンタル面のメリットが大きいです。

一方デメリットは、前述したように、準備がめんどくさい、時間がかかる、マンネリする、冬に乗れない(乗りたくない)、コストがかかる(感度に個人差あり)あたりだと思います。ひとつひとつ問題をつぶしてみましょう。

①準備がめんどくさい
定番の持ち物を事前に準備しておくことで出発前にワタワタせずある程度解決します。
②時間がかかる
年中ロングライドする必要はありません。負荷つきローラー台を駆使し短時間で運動不足を解消できます。たまに仲間とロングライドするときのために家族等に貢献し貯金をしておきましょう。
③マンネリする
マンネリを感じるときには、身体パフォーマンス向上を追いかけましょう。日々パフォーマンスがあがればマンネリ感を超えて充実感が味わえるでしょう。
④冬に乗りたくない
大部分をローラーで解決できます。
⑤コストがかかる
個人差が大きいですが、ある程度解脱(満足)できるようがんばっておき、気に入った自転車に仕上げておくのをおススメします。解脱後はランニングコストくらいのレベルに納まるかもしれません。

■まとめ
とまあ、メリットはプライスレスなものに対し、デメリットはとるに足らないというか、準備や工夫でさくっと補えるものが多いと思います。なので前述したように、突発で趣味がフェードアウトする現象さえ注意できれば、せっかくスポーツバイクを手にしたならば3年くらいはやってみても損はないと思います!