2018年5月15日火曜日

風張峠〜今川峠〜松姫峠で散るライド

■ツラ気持ちよさを求めて奥多摩へ
どこまで走れるのか?というサイクリストなら一度は考えたことがあるであろうこの問いに答えるべく、飲み仲間と奥多摩へ向かいました。
全体ルートと詳細は下記の通りです。全長130km/獲得標高2450mを走りました。もともとのプランは145km/3138mで行程半ばで散りました。
ルートは拝島〜風張峠〜今川峠〜松姫峠〜鶴峠〜拝島を予定しておりましたが、松姫峠で力尽きたことになります。ところどころトピックを記載します。









■拝島〜風張峠
みんな大好き都民の森です。奥多摩ヒルクライムのスター選手と勝手に思っている風張峠AKA都民の森ですが、私の脳みそがTT区間として認識してしまっているためペースがあがりがちという弊害が発生します。今回はTTではなく獲得標高をめざすサイクリングであり目的が異なるのですが、ペースが下がらないのはなぜなのでしょうか。都民の森はなんだか勢いづいてしまう魅力があります。
そんな調子なのでそこそこのペースで登頂してしまい、序盤にしてだいぶ疲れました。
都民の森休憩所につくとサイクリストがいっぱいいます。BCAAをシェイクしながら休憩しているとサイクリスト達の会話が耳に入ります。
「●Wくらいで登ってる」とか「調子が悪いと思ったら●Wだった」とかの会話の内容が本格的でヘラヘラ乗っているのが申し訳なくなります。大変申し訳ございません。
休憩をそこそこに風張峠山頂まで登頂します。毎回思うのですが都民の森終点~風張峠頂上までは地味に距離があり、惰性や余韻まかせに進むと一向に到着しません。
都民の森入口

都民の森茶屋

■今川峠~道の駅小菅
風張峠を下山後、今川峠へ。お腹がすきましたが折り返し点までは届いておきたいので今川峠制覇後に昼食をとることに。
今川峠ですが、ツレからの事前情報によると激坂でヤバイとのことなので覚悟して望みます。ツレは激坂を定峰級(近場の緩い坂で有名)と言ってみたりしてツラい方向に期待を裏切ってきたりするので、私が疲れている時にすがる思いでコースプロファイル等を聞くのは危険行為だったりしますが、この時は登り始め5秒も経たず激坂でヤバイと感じました。瞬く間にインナーローへ。ガーミンのメーター読みで斜度17%とか表示されています。クランクが本気で重く体重で踏みおろします。なんとか数百メートルも進むと角度がゆるくなります。なので高度計を見ると横から見た階段のような形をした斜面であることがわかります。道路の設計者は極端な性格の方だったのかもしれません。それにしても1mmでも自転車のことを考えたことがあるかと問いたくなる坂です。
体力的にはいきなり打ち下ろしのパンチをくらったようなダメージが残り、中盤の緩めの坂で回復を待ちますが、今川峠は短い峠なのでそうこうしているうちに山頂付近の激坂区間が始まりなんだか忙しい峠であります。後半の激坂でしっかりとボロボロになり道の駅小菅に到着し一服(小菅ドッグ)。
今川峠は右手

今川峠山頂。なんもねえ!

■道の駅小菅~松姫峠
この時点で走行70km/獲得標高1600mとプランのほぼ半分を消化。プラン達成可能かはまだ五分で、ダメなような気がしますし、いけそうな気もします。基本早目のギブアッパーなのでこの時点で曖昧な心境であるのはまだ期待があるのでしょう。昼食もそこそこで切り上げ松姫峠に向かいます。
松姫峠は頂上まで行ったら復路は来た道を戻ります。廃道だけあって交通量は少なく、ベスト気候で最高のシチュエーションです。坂でなければ歌でも歌いだしそうな状況です。しかし実際は私は臨界点に達しておりシチュエーションなどまったく楽しむ余裕がありません。むさくるしい息遣いに加えギシギシとヘッドからの異音が鳴り続けます。緩くもなくヒタヒタと登りつづけるタイプの坂で安定して体力を削られます。この後、鶴峠が控えているなど信じられません。
やっとこさ登頂し、スガスガしい空気を胸いっぱいという心境ですが、ブンブンと羽虫が大量にまとわりついてきて達成感どころではありません。停止していらいれないので写真だけ撮ってそそくさと退散準備。閉鎖された道の奥からなんか人為的な音がしますが、なんだったのでしょうか。
松姫峠山頂

ここを抜けてエスケープ

緑深い

■鶴峠をギブアップ
松姫峠で全身が痛くなり私は極限状態に陥りました。鶴峠どころか今後一切の坂を登りたくありません。というかもはや登れません。いざというときのために持ってきた痛み止めを服用します。

■松姫トンネル~猿橋
ツレに泣きついた結果、山梨側に下山するとの優しいプランが出てきました。二つ返事で下山開始。斜度もゆるく交通量が少ない上に20kmものくだり基調で心地よくくだることができます。奥多摩よりも緑が深く、山梨側は自然豊かかつ激坂豊かです。ヒルクライムというか自然の中のサイクリングはこれが気持ちいい。ツラいけど気持ちいい。ツラ気持ちいい。
帰路で突然イイもの見た猿橋

帰路で突然イイもの見た猿橋2

■まとめ
行程のほとんどが山なので坂道の密度が高くヒルクライム好きにはたまらないのでしょうが、一般人にはツライです。しかしチャレンジにうってつけで、時間制限がなく奥多摩に行くなら都民の森だけではもったいないです。もう少し奥までいくと深い自然を感じることができ、日々のしょうもないストレスを思いっきり発散できます。


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